創世記‐初めに...
創世記は聖書の中の最初に登場する書です。ギリシャ語で創世記(Genesis‘英語’)は“起源”、一日を24時間とし、6日間で全ての創造が成された再集計です。人類の失敗と回復とそれに続く海洋の大変動(ノアの大洪水)、バベルの塔から分散された人類、最後にユダヤ民族の誕生です。これらの出来事で、おおよそ2370年に及ぶ地球の歴史である創世記は大きく二つに分類されます:(i) 1章‐11章までは創造から分散まで、(ii) 神に召しだされたアブラム(後のアブラハ)から曾孫ヨセフの理葬までが記された12章‐50章まで。
創世記‐近代の地質科学の影響
19世紀初期まで世界の歴史上、一体に万物は唯一の御方である超越した全知全能で普遍の創造主である神の存在が記された創世記が信じられていました。私達の国でも、我ら建国の父達の近代的科学教義の世界観でもあったのです。
しかしながら、19世紀初期“斉一説”の誕生とダーウィンの法則として知られる進化論が大衆化するパラダイム変革がありました。この変革は1830年チャールズ・ライリーが地質学の原則を出版してから始まりました。この古典の中でライリーは斉一説を支持し、18世紀後半にはさらにジェームス・ハットンがその説を強調したのです。斉一説は、創世記に記されている大洪水の天変地異説と全く対照的であることから、聖書の真実性の全部を疑う傾向にあり、さらに“古い地球”であると前提しているので、創世記で説明されている“新しい地球”と相反するのです。ライリーは意図的に“科学は私たちをモーセから解放する”と主張し、確かに彼はその目的を達成しました。ライリーは進化論を地質学的見解に侵入させ、従来の天変地異説からハットンを通して斉一論に導く事に成功したのです。
20世紀後半になると、ポリ化石層、根拠のないまたは欠落した層、層の間の侵食と欠落、生物擾乱による欠如、影響されていない平面成層、限られた範囲内の不整合、軟らかい堆積物の変形や層の間の良い保存状態の特性などの地質学的特性の観測から、斉一説はついに反証される事になったのです。天変地異説は最近の科学的証拠の重要性から立証されているにも関らず、(大量の海洋化石が世界の山々で発見されている)多くの地質学者たちは斉一説支持に執拗に執着しています。斉一説は真偽の疑わしい地質学理論を前提にしていながら、いまだに公立学校や今日一般のマスコミに事実として教えられているのは悲惨なことです。
創世記‐近代の地質科学の影響
ライリーの地質学理論は創世記の真実性に間接的な影響を与えただけでなく、同じように近代地質学理論にも影響を与えました。地質学の原則(1830年)はイギリスの若い自然主義者であるチャールス・ダーウィンにも大きな影響を与えました。ダーウィンはライリーの地質学論に同感し、彼の論理前提を共用したのです。ダーウィンの共感は、独特な植物と動物の種類に対する観察に影響を及ぼしました。ダーウィンは変動は長い時間かけて起きる、そして共通の祖先から、それぞれ異なった種類に進化したと想定し、1859年、彼の良く知られた本、種の起源を生み出したのです。これらの祖先は共通の祖先から順序立って進化し、全てのものの最初の祖先は無生物から自然発生した単細胞の有機体に結びつけた説です。従って、ダーウィンは神による創造のアイデアは時代遅れであると説明しているのです。